Barros-Keiコラムとは?

フィリピンにおける裁判手続きや結婚手続きなどで多くの誤認情報をネットで見かけます。またフィリピン人からの古い口コミ情報を信じている人も沢山います。以前日本のかなり手広くやっている行政書士グループ会社ウェブサイトに、当社の文章を丸々パクられたことがあります。責任者にすぐにクレームを出し全て削除させました。たとえ肩書きが弁護士や行政書士であっても、日本にもフィリピンにも専門知識のない業者は数多くいます。しかし知識や情報を持っていない依頼者の方たちは、その肩書きを信じて頼るしかありません。そういう現状から本コラムが、これからフィリピンで何かアクションを起こそうとする方たちのために、少しでも役立つものになればいいと思います。また立派な肩書きを持つ人たちは、それに恥じないようもう少ししっかりと勉強してから情報を発信すべきです。そもそも知識や経験というものは、フィリピンに長く在住しているから自動的に得られるというものでは絶対にありません。同じようなレベルの人間としか交流がないのであれば、たとえ50年在住していようとも、濃い日々を過ごした人の1ヶ月にも及ばないことがあるのです。当コラムの目的はそれらを正し正確且つ最新の情報を伝えることにあります。
注)当コラムの著作権は全てBarros-Kei Corporationに帰属します。これらのファイルを許可無く複製、転載、流用することを禁止します。

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2014年4月4日金曜日

フィリピンに於ける駅ソト・KIOSKビジネスの考察

リゾート地のリサーチと裁判手続の業務に集中していたためしばらく記事掲載が出来ませんでしたが、仕事をしながら『フィリピンで駅ナカビジネスならぬ駅ソトビジネスはどうなんだろう?』という考えを想起しました。そこで今回はフィリピンの鉄道の集客力を利用したビジネスで、駅ソトビジネスの将来性について少し考えてみることにします。

駅ソトとしたのは、日本のように駅ホームに設置できない規制や、コンコースを持つ駅も限られているフィリピン事情からです。

マニラ首都圏を走る軽量旅客鉄道である軽量軌道交通、MRT(Metro Rail Transit Corporation管轄)とLRT(Light Rail Transit Authority管轄)ですが、それら当局の調査によると全路線での合計では一日あたり100万人を超える乗客数であり、その内の約34万人が学生、50万人が常勤社員となっています。

このMRT、LRT駅ソトビジネスの長短所を考察すると、 
長所: 
1.駅自体に圧倒的な集客力がある。 
2.早朝から集客可能である。 
3.駅毎に多様な地域性を持つ。 
4.ターゲットを絞り易い。

短所: 
1.飲食など購買が第一目的の客は少ない。 
2.滞在時間が短い。 
3.店舗スペースが制約される。 
4.終電後の営業ができない。 
という点が挙げられます。

これを元に先ずビジネスとして考えられるのが、スクールサプライとフードビジネスになります。学生数が多いのを放って置く手はありません。店舗は可能な限り広いスペースに出来るのならば、コンビニやカフェスタイルというアイデアも活かせます。店舗は目立つようにラッピングしてしまうのも良いですね。広告が入ったフィルムで店舗全体をラッピングしてしまうのです。

短所に挙げた滞在時間の短さは、販売するものを工夫し長所に転じさせればいいだけの話ですし、短所が多くあってもそれが具体的なものならばターゲットが絞り易くなるのです。

フィリピンでは鉄道、バスの利用者が多く、他の交通機関と比べて外国人乗客数の伸びも期待出来ます。フィリピンのターミナルサービスはまだまだ未成熟なので、鉄道にしろバスにしろ、そのターミナルの圧倒的な集客能力に着目していくと面白いことになるのではないかと考えています。

注)当コラムの著作権は全てフィリピン法人Barros-Kei Corporationに帰属します。これらのファイルを許可無く複製、転載、流用することを禁止します。